こころの不調や問題を取り扱うため、精神科の診察では現在の調子や状況以外に過去のご経歴やご家族についてなど一見今の問題に関係なさそうなことなどもお伺いすることがあります。

もちろん答えたくない質問には無理に答えていただく必要はありませんし、伺った内容は守秘義務として取り扱います。特に初めて受診される方は何を聞かれるのか、どんな話になるのか不安を抱えて緊張されている方が多いと思いますが、出来るだけリラックスしてお話いただけるよう心がけています。

初診では30分〜60分ほどしっかり時間をかけて患者さんの悩みや背景の問題についてじっくり考えるよう心がけています。見立てをご説明した上でより専門的な医療機関での治療が必要そうな場合はそのようなご紹介もできます。

２回目以降は日本の保険医療制度では十分長い時間をかけてお話を伺うことは残念ながら難しく、平均10分ぐらいにはなってしまいますが、限られた診察時間の中でも長年お話を聞くトレーニングを受け実践してきたことは活かせるのではないかと考えています。